深夜に訪れた全裸男をパンイチで撃退したダーリンに男気を感じた真夏の夜。
夏休み明けの週末~ボケボケしているchiakiです。
さて、ダ~リンのところへ移住して1週間がたちました。
長い付き合いで、しかも1年前は一緒に暮らしていたので
なんの緊張感もなく、ただお互いに同じ過ちは繰り返すまいと
いい意味で気を遣い、尊重し合い新たな生活をスタートしたのであります。
そんな私たちの再々出発に事件が起きました!!!
深夜の訪問者
その日ダーリンは先に休み、高いびき。
私は「セシルのもくろみ」を見終え、ワインを1杯飲んでベッドへ。
心地よい眠りに誘われ気持ちよく就寝。
寝室はセミダブルとシングルのベッドを二台置き、別々に寝ている。
そのほうがお互いぐっすり眠れるからだ。
寝室とリビングはふすまで仕切られているが半分開けてある。
玄関からまっすぐ伸びた廊下の先がリビングだ。
玄関と廊下は、人が通るとセンサーで自動で電気がつくようになっている。
寝室のベッドからはリビングに置かれたソファー越しに部屋が見える状況で
私はあおむけに寝ていた。
本格的な眠りに落ちかけた深夜零時頃、事件は起きた。
カチカチ!
玄関に取り付けた目隠し用のカーテンのマグネットがくっつく音。
パッ!
廊下の電気がついた。
「ん?ダーリンこんな時間に外へ出たのかな?」
完全な眠りに落ちていなかった私は一瞬そう思い、うっすらと目を開けた。
ソファー越しに見えるリビングにす~~~~っと入ってきたのは
上半身裸の(に見えた)男性だった。
「ダ~リン?」
いや違う。ダ~リンよりも髪の毛がたくさんあるではないか。
実際本人は横のベッドでいびきをかいて寝ている。
「誰???」
人間、予想のつかないことが起きると案外落ち着いているもので
いやいや、一瞬の恐怖で動けなかったのかもしれない。
何がどうなっているのかなんて考える間もなく
玄関の鍵をかけ忘れた事だけは気づいた。
すぐに隣に寝ているダ~リンの背中をトントンとつつき
「誰か入って来た」と小声で告げた。
爆睡していたはずのダ~リン
ガバッと起き上がり寝室とリビングの境にパンイチで仁王立ち!
見知らぬ男がリビングにいる。しかも裸だ。
「なんだ!お前は!!」と一喝!
男は「あぁ、間違えました」と言い慌てて部屋を出て行った。
パンイチで仁王立ちのまま、男が出ていくのを見届けるダ~リンを
ベッドで身動きとれぬまま私は見ていた。
そして、私に
ダ~リン「酔っ払いが部屋間違えたんだな~ケツ丸出しだったぞ」
と、呑気に話す。
私「はぁ?すっぽんぽんだったの?どういうこと?」
ダ~リン「知りませんよ。友達じゃありませんから。」
友達だったらもっと怖いわ!
どうやら男は半裸どころか全裸だったらしい。
自動でつく廊下の電気のせいでダ~リンは
男のプリンケツを眺めて見送ったわけだ。。。
しかし、あんなに勢いよく飛び起きるダ~リンを見たのは初めてだった。
いつもはベッドから降りるのでさえ急には動けないと言っているのに。
火事場の馬鹿力ってやつだな。
そんなことよりも、何がどうして他人の家に全裸でやってくるわけ?
マンションの住人だろうと思われるが。。。
ダ~リンがここに住み始めたのは6月。まだ2カ月しか経っていない。
ここの住人はリゾ~トマンションとして別宅利用している人がほとんど。
そうなんです。私たちのように日常的に住んでいる住人は半分以下。
残りの半分は夏だけとか週末だけとかに利用しているのです。
どの部屋にどんな人が住んでいるかもわかりません。
男もそんな住人の一人かもしれません。。。
夏休みで知人宅に訪れてはめ外しちゃったお友達かもしれません。
ホントに単純にマンションにありがちな部屋を間違えただけ。
少なくとも、盗みとか暴行とか犯罪を犯すつもりはなかったようです。(たぶん)
ですが~~~~
全裸って何????
どういうこと???
何事もなかったのでいいのですが、(よくない)
私が一人だったらとか爆睡して気づかなかったらとか
後からいろんなシチュエーションを考えると恐怖がつのるわけです。
その後、しばらく眠れませんでした。。。
ダ~リンの男気に触れる
深夜に全裸男の侵入を受けダ~リンがとった行動に
私は男気というものを始めて感じた。
いざという時に、その人の本質というものは見える。
訳の分からぬ不法侵入者に動じることなく
全裸男が撤収するまで微動だにせず
パンイチで仁王立ちしたダ~リンの後姿は
雄々しい百獣の王のようでもあり
ゲゲゲの鬼太郎のぬりかべのようでもあり
神社の鳥居脇でにらみを利かせる正に仁王像のようであった。
とにかくたくましい背中だった。
男が去った後、押し寄せる恐怖で
「怖い。怖い。気持ち悪い。もうやだ。。。」とつぶやく私に
「酔っ払いだな。部屋間違えたんだな。」とあくまでも冷静。
私「なんでそんなに平気でいるのよ!」
ダ~リン「それが、男というものでしょう。一緒に怖がってどうするの。」
私「裸ってどういうこと?」
ダ~リン「どっかで一発やって来たんじゃないの?」
私「は?どっかってどこ?てか、なんで裸で外を歩くのよ!」
ダ~リン「夏だからね~。酔っぱらってたし。」
私「酔っぱらってたからってなんで裸????」
ダ~リン「脱ぎたがる奴っているじゃん。」
私「・・・・・」
まぁ、こんなアホな会話をしているうちに
眠れないと思っていたがいつのまにか眠りに落ちた。
男だからって怖くなかったことはないと思うけど
ダ~リンは私を守るためにパンイチで全裸男を撃退し
私を安心させるために終始軽いノリで会話してくれた。
ダ~リンの事を心から頼れる人だなと思った出来事だった。
私を守るために事を荒立てることは敢えてせずに
この場から男がいなくなることを最優先と考えたのだそうだ。
男気とはこういうことを言うんだろうな。。。
しかし、世間でありえないニュースを毎日のように見るが
ありえないことは、ありえないものなんだと思った。
もう、深く追及するのはやめよう。。。
ダ~リンのたくましさがわかった事が収穫だ。。。
戸締りはきちんとしましょうね。
鍵を閉めていれば、全裸男も他人の部屋で醜態を晒すこともなかったのですから。。。
今日はダ~リンと天然うなぎを食べてきました!
何事もなかったからこその美食に感謝!!!
これからも仲良くね(^^)